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ご近所散歩はカメラと一緒 ⑤
人工物そのものに着目して写すのは慣れないとなかなかできないことかもしれませんね。
もしかしたら、風景写真を写す時には人工物は邪魔物で画面から外すようなフレーミングを学んできた方もいらっしゃると思います。自然美を表現するならば人工物を入れないのは一般的な写し方の一つです。でも、住宅街や街中での撮影では人工物を外すのは簡単ではありません。ならば、堅苦しく考えないで何でも写してみませんか。
散歩しながらの写真撮影なんだから楽な気持ちのままで、こんな写真を撮って他人がどう思うだろうと考えないようにシャッターを押してみましょうよ。
これから、冬が近づいていくとどんどん日が短くなります。朝や夕方の時間帯の散歩が増えてくるかもしれません。そうすると、日中とは違った風景が見られることに気づかれると思います。時間帯による光の変化を捉えられると無二唯一の表現になっていきます。
被写体を選り好みしているのはもったいないと思います。花や草木など自然の被写体にも目を向けながらも、人工物も含めた様々な被写体も写してみるのはいいことだと思います。
▼「いいもの見つけた!」、被写体の気づきはうれしいですよ。素直にそのものを撮るくらいでいいと思います。
▼電柱や鉄塔・電波塔などは風景写真の嫌われ物かもしれません。そんなことはありませんよ。日常生活に溶けこんでいることを感じながら写してみましょう。
▼普段は何でもないようなものが朝夕の光で美しく変わります。
旅をして観光名所や絶景を写すのは本当に楽しいものです。そのチャンスが来た時には存分に撮りましょう。カメラ散歩では、力まずに撮影を楽しんでいただければと思います。焦ることなく、練習くらいのお気持ちでどんどん撮ってみましょう。
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著者 : 風景写真家 佐藤 尚プロフィール

1963年福井県生まれ。山岳写真家・風見武秀氏に師事した後、フリーとなり、日本各地の農村風景、自然風景、などを対象に撮影を続け、新潟県魚沼、埼玉県見沼田んぼ、を集中的に取材している。近年は人の営みが感じられる『ほっと風景』をテーマにした作品作りをしている。2017年に個展「47 ぼくのより道」をフジフイルムスクエアにて開催。