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ご近所散歩はカメラと一緒 ③
これまでの連載にて、気軽に写真を撮るスタイルをおすすめしてきました。
何を写したらいいかわからない場合には、①壁 ②草花 ③色・形・線 、これらのテーマで風景を見る方法をお伝えしてきました。 よく動いて、よく観察することが、撮影を楽しくする秘訣です。
そこにもう一つだけ加えるとしたら、まず1枚目を撮ることです。もしくは、1枚目を撮ろうとすることです。
その1枚が次に必ずつながります。
撮影リズムも備わりますし、カメラに慣れる意味もあります。
ほんとうに行動が変わりますから最初の一枚をできるだけ早く撮るよう心掛けてみてください。
これは、旅に出て本格的な撮影をする時も同じことです。どんどん撮れるようになっていくと楽しいですよ。
さて、それでは散歩コースでの被写体についてお話します。
私は、道を歩きながら、道端の植物、倉庫の壁、水路の流れ、道路の標識、そのようなものをよく写しています。力むことなく何でも撮ることが大切です。
また、神社仏閣や公園にも寄って被写体を探したりします。
特に公園は様々な被写体があるから面白いと思っています。
散歩コースに公園を入れるといろいろな被写体に出合うチャンスが広がります。
▼公園では木の姿をじっくりと観察してみるのも良いでしょう。逆光はコントラストある鮮やかな写真を作ります。秋の季節は太陽高度が低くうえに強い光が入るのでねらい目となります。
▼木に近づいてみると様々な被写体が見つかります。グルリと回って、根っこを見たり見上げたりしながら探します。秋はツタが紅葉していることがあります。
▼写真撮影の訓練と思って何でも被写体にするつもりで写します。
公園は季節や時間帯で表情を変えますので、いくつかお気に入りの公園を持っておくといいと思います。気になることがあれば毎回通えばいいし、季節を変えてみたいなら時々通えばいい。歩くコースを変えるだけで新しい発見の連続です。公園に通っているうちに、地元の中に写真友達ができると、それもいいですね。
富士フイルムアカデミーXでは目的別に楽しく学べる講座をご用意しています。2020年10月10日(土)には、佐藤尚氏のオンライン講座“「自分らしい風景写真」被写体の探し方と撮影手順を自分のものに”があります。ご興味ございましたら、ぜひチェックしてみてください。
アカデミーX (https://academyx-jp.fujifilm.com/)
※アカデミーXの講座お申し込みはMy FUJIFILMとは別に会員登録が必要です。
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著者 : 風景写真家 佐藤 尚プロフィール

1963年福井県生まれ。山岳写真家・風見武秀氏に師事した後、フリーとなり、日本各地の農村風景、自然風景、などを対象に撮影を続け、新潟県魚沼、埼玉県見沼田んぼ、を集中的に取材している。近年は人の営みが感じられる『ほっと風景』をテーマにした作品作りをしている。2017年に個展「47 ぼくのより道」をフジフイルムスクエアにて開催。