Answer 風景写真家 佐藤尚の風景写真撮影トレーニング
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正解は、「1. シャッタースピード」でした。

作例写真では、風になびくススキの穂の質感を表現するために、やや早めのシャッタースピードで撮影しています(シャッタースピード1/80秒)。強い風が吹いたタイミングでシャッターを切っていますが、遅いシャッタースピードで撮影すると、穂先がぶれてしまい、「質感」が損なわれてしまいます。適度に風に動いている様子が捉えられるようシャッター速度を“速すぎない”“遅すぎない”ようにしました。

それに加えて、半逆光(側面のやや後ろから光が当たっている状態)で撮影することで、穂先に光が透けてみえ、一つ一つの穂が際立って見える効果が得られます。それが、「光の方向」です。

また、構図にも工夫があります。

それは画面手前の影(ススキの間に生まれた黒い隙間)です。この「黒」がこの位置にあることで、視線が自然と手前から奥へと導かれる効果が得られます。

影の面積の位置と比率を変えた作品と並べてみましたが、印象はずいぶんと異なって見えますね。
影が真ん中であると強い印象になり、端にあると左前から右奥へと斜めの自然な感じでの視線誘導が生まれます。