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堀口裕央さんが語る「GFX100」の魅力

写真家として里山の風景や山岳写真を中心に発表されているFPS会員の堀口裕央さん。

FUJIFILM GFX50SからGFX100へとラージフォーマットカメラを撮影機材としてご愛用いただいています。

プロ写真家として感じたGFX100の魅力についてご感想を伺いました。

友人のデビッドさん(左)と堀口さん(右)

― 堀口さんが山岳写真をはじめたきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

山登りは友人に勧められて60歳からはじめました。当時は記録写真程度でシャッターを切っていたのですが、どんどんエスカレートして自分にしか撮れない写真を発表していこうという気持ちがはじまりです。

里山の写真を撮るようになったのは、農業関係の仕事に従事していた頃、地方へ出かけることが多くあり、里山の経済発展や町興しに何かで寄与したいという若い頃からの想いです。今は、その地の魅力の紹介などを通して過疎化対策の一助になればという想いでシャッターを切っています。

― 兵庫県美方郡新温泉町の特別観光大使をしていて、ネパール大使館ともお付き合いがあるのですね。

新温泉町もネパール大使館も、写真を通じてのご縁です。

新温泉町は登山家の加藤文太郎の故郷。その隣町には植村直己の故郷もあり、山をやっている者には魅力ある地です。山の仲間と訪れ、山岳写真の足場として懇意にしていただいている内に、「こんなに多くの人を連れてきて、町を紹介してくれる人をこれまで見たことがない」と、町役場の担当者に紹介されて特別観光大使を拝命しました。以来、町興しのお手伝いをしています。

ネパールとの関係は、私の5年来の写真仲間にネパール人で京都在住のジミ・ライさん(ネパール政府観光省公認・山岳1級ガイド)がいます。彼から「ネパールの山岳だけでなく、そこに暮らす人の営みも撮ってほしい」との要望を受けたのがはじまりです。

ネパールの大統領が昨年、天皇陛下の即位の礼に国賓として来日した際、大使館の歓迎レセプションに招待されました。

写真だけでなく、何か貢献できればと思い、懇意にしている日本の農業法人にネパールからの人材の受け入れの認可を受け、具体的に動きだしています。

― 以前からラージフォーマットカメラは使用していたのでしょうか。

ネパールの山を鮮明に、地球規模で写したいという思いがありました。そのための選択として他社のラージフォーマットカメラを以前使っていました。

― GFX50Sを使い始めたきっかけを教えてください。

GFX50Sが発売された時、富士フイルムのクリエイト大阪の方に紹介され、そのボディの軽さに驚き装備が軽くなっていいなと思い、すぐに購入しました。ネパールの6,000m級の山岳アタックでは、シェルパは案内人なので基本的に荷物を持ってくれません。ポーターではないというスタンスなのです。装備を軽くすることで撮影にも集中できています。

― GFX100を購入した動機を教えてください。

GFX50SとGF32-64mmのセットで2018年12月から1ヶ月間、南米パタゴニア地域に遠征しました。画質も良く十分満足していました。その後2019年6月に発売されたGFX100を見せてもらい、1億万画素というスペックに、どんな地球規模の写真が撮れるのだろうかと気持ちが高ぶったのを覚えています。

― その期待には応えられましたか。

赤ちゃんの時から3年以上撮り続けている知人のお子さんをGFX100で撮影し、フォトブックを作って見比べました。

見たことのない肌の質感、顔の立体感が出ていて大満足でした。50Sと比べても明らかな違いがありました。

新温泉町の紅葉も撮りに行きました。木立の立体感がなめらかに表現できていて、地元でも評判になりました。

その後、「撮りたいものを撮りたいカメラで」。それがパタゴニアでした。

GFX100でパタゴニアの名峰フィッツロイ、パイネの山々を撮影したいと思い、2019年12月から1ヶ月間の遠征を行いました。

前回、2018年のパタゴニアの同行者は私が所属する山岳会の山仲間。彼はどんどん登っていくため、写真を撮るのが後回しでした。

今回の同行者は、富士フイルムのカメラX-T2の愛好者、名古屋在住で英語教師の米国人デビッドさん。彼と知り合ったのは2018年のフィッツロイです。私がGFX50Sで撮影していると「オー!GFX!」と声を掛けられ、5分ほど話をしただけで連絡先を交換し、富士フイルムファン同士で意気投合してのバックパックでの撮影遠征となりました。

― それでは今回の遠征のプリントを見ながらお話を聞かせてください。

GFX100 32mm ISO100 1/60秒 f/20 撮影:堀口裕央

― このような所をトレッキングしていくわけですね。

そうですね。世界のトレッカーの憧れの地です。パタゴニア地域のアルゼンチン側は特に許可なく入れますが、チリ側は許可が必要です。これはアルゼンチン側のフィッツロイのキャンプ場に向かう途中です。遠くに目的地のフィッツロイ山群が見えます。

GFX100 32mm ISO100 1/8秒 f/20 撮影:堀口裕央

GFX100 32mm ISO100 1/60秒 f/20 撮影:堀口裕央

GFX100 64mm ISO100 1/2500秒 f/4 撮影:堀口裕央

― こちらがフィッツロイですね。朝焼けに染まった雲と岩肌がとても印象的です。
2枚目の写真は雲が山を巻き込んで何かが起こりそうな感じでとても迫力ある表情です。

1枚目の赤フィッツロイ、朝焼けで赤く焼けた沸き立つ雲、天と地の共演。天気が悪くて5日目にやっと撮れました。

2枚目の写真は、山が雲に包まれるような臨場感があってイメージ以上の写真で大変満足しています。

フィッツロイはピンク、赤、金、銀とさまざまな表情を見せてくれます。

雲のない、きれいな絵葉書のような景観も良いですが、「すごい! こんな時に出くわしたのか」と山の仲間に言ってもらいたくて通いました。

GFX100は50Sよりもさらにダイナミックレンジが広く解像するので、思い切りアンダー気味に落としても階調が残るのでストレスなくシャッターを切れます。

フィッツロイの前の岩肌の形も表現できていて、いずれも満足いくプリント結果になりました。

GFX100 38.2mm ISO100 3/5秒 f/18 撮影:堀口裕央

― 続いての写真ですが、遠くの木々の階調がプリントでもしっかり表現できていますね。

手前の池に映り込んだ朝焼けがきれいだったので思わずシャッターを切りました。確かに遠くの木々までしっかり解像して出ていますね。

池の周りの枝先まで黒つぶれすることなくしっかり形が出ています。

撮影時の絞り値はF18までを基準にしています。あまり絞りすぎると全体的にがちがちになる感じなので、山岳風景としては好きではありません。

GFX100 32mm ISO250 3/10秒 f/20 撮影:堀口裕央

― こちらの山は?

チリのデル・パイネです。こちらも昨年の遠征で来ていますがGFX100で撮ってみて期待通りの仕上がりでした。

朝焼けのほんのり赤い雲の階調がしっかり出て、まさに狙い通りです。岩肌のごつごつした迫力も表現できプリントしてみて感動しました。

1億画素ならではの立体感で今回の遠征の中でもお気に入りの1枚です。やはりプリントしてみて良かった。モニターで見るのとはイメージが違う。

GFX100 45.7mm ISO100 1/160秒 f/18 撮影:堀口裕央

― きれいな湖ですね。有名な景勝地ですか。

チリのパイネ国立公園内にあるペオエ湖から見る名峰クエルノス・デル・パイネ(パイネの角)。撮影時のフィルムシュミレーションは常にプロビアモードを使用します。ナチュラルな色味が一番なのでフィルムモードは変えません。きれいでしょう?

― GFX100を総合評価するといかがでしょうか

50SからGFX100に切り替えて撮影したプリントを見ると、被写体の奥行き感、臨場感がまったく違います。これが1億万画素の実力かなと。

今後の計画として相棒GFX100を携え、ネパールの天空の遊歩道(アルン谷〜バルン谷〜マカル)、地球規模の撮影がしたいので準備中です。

今回の4切サイズプリントでも充分実感できるので、美術館などでB0サイズ以上の大きな展示を求められたときに耐えうるビッグデータを残す事が写真家の使命のひとつだと思っています。印画紙にプリントすることで、「よくこの風景を写しておいてくれた。スチルカメラは違うな!やっぱり写真家はちがうな!」と言ってもらえる写真を残していきたい。

GFX100で撮影したプリントで個展を開いて、皆さんに喜んでいただきたいですね。

その写真がきっかけになって、新しい人とのネットワークが出来ればとてもうれしいです。

― 今後、GFX(GFレンズ)でどのような撮影をされていかれますか。

私の中で5年かかった1枚の写真があります。

これまで四季の風景を撮り、田植え、稲刈りなど、農家の行事を撮ってきました。稲刈りは収穫という事もあり、声のかけやすさもありますが、田植えには神聖さを感じ、とても撮る気持ちになれませんでした。

あるとき、村の人から撮ってほしいとリクエストがあり、大雨の田んぼの中で老夫婦が互いに労わりながら作業を続ける姿、田植え後の解放感等を撮影しました。後日、写真を撮らせてもらった方々の家、元気村食堂(集会場)に届けたところ、寄合ごとに大いに笑いで盛り上がっているとの便りが届きました。うれしい事です。風景、人の心、カメラの三身一体となった瞬間でした。

今、村の廃校あとにフォトギャラリーを作ろうとの話が持ち上がり発起人となりました。

今後も写真を通しての思い。町興しの一助になればと仲間を募りシャッターを切っていきたいと思います。Good time good camera。

― 今後もまたご意見を聞かせてください。本日はありがとうございました。

Profile

堀口 裕央(ほりぐち やすお)

1949年 兵庫県宝塚市生まれ。東京農業大学大学院修士課程修了。JA食品(kk)勤務。
1991年 郵政事業表彰(郵政事業を通じて地域社会の振興に特に協力したことに対し)。
2015年 兵庫県美方郡新温泉町特別観光大使を拝命。写真事務所 NPM堀口を設立。
2016年、2017年 新聞全国紙を中心に作品を発表する傍ら、
個展「美しき国ネパール」など里山・山岳写真を中心に活動。
2019年 ネパール大使館大統領歓迎レセプションに招待。
2020年 新温泉町上山高原ふるさと館・フォトギャラリー開設発起人、 六甲高山植物園撮影講師。
現在、日本山岳写真協会会員、大阪土佐堀山岳会会員、FPS会員。

主たる撮影地
北近畿、兵庫県美方郡新温泉町。ネパール、パタゴニア地域。


本掲載に関するお問い合わせ

ffis-professionalservice@fujifilm.com

FPS事務局担当:中村まで

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